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海湧(うみわき)@山口県長門市 ☆ [山口県長門市]

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店外

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メニュー

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昔ながらの醤油ラーメン

長門市の「海湧」にお伺いをしました。
同市の中心部からかなり離れた、旧大津郡油谷(ゆや)町にあります。
平成の大合併で長門市になりました。
ところで、この大合併で山口県内の市町村区域が無茶苦茶になりました。
旧阿東町と旧徳地町が山口市になったことは、納得がいきません。
下松市と和解が出来なかった周南市は、名称も含めて大失敗で、旧徳山市が崩壊しました。
下関市は節操がありません。
旧宇部市と旧小野田市は手を組むべきでしたし、岩国市は和木町を取り込めませんでした。
萩市も狂ってしまいました。
そうした中、旧長門市、旧三隅町、旧油谷町、そして旧日置(へき)町で誕生をした長門市が、一番、理に適った合併だったと思います。
しかし、「襟裳(えりも)の春は 何もない春です」ではありませんが、久し振りに訪れた日置、油谷は、相変わらず何もありません。
まさしく、何もない夏がやって来ました。
そうした何もない所に「海湧」はあります。
店内は油谷の時間が流れています。
「昔ながらの醤油ラーメン」の注文を取りに来られるのも遅いですし、出て来るまでの時間も長いです。
客は私だけなのですが。
その「昔ながらの醤油ラーメン」、名前の通り醤油です。
普通の醤油です。
麺は業務用と思える縮れです。
ラーメン専門店では無いので期待はしていません。
しかし、ラーメンが美味しいです。
まずは名前が面白いです。
普通の「ラーメン」、もしくは「醤油ラーメン」では無く、「昔ながらの醤油ラーメン」です。
ここで「今どきの塩ラーメン」があれば、腰を抜かしてしまいます。
とにかく“普通”の具財がてんこ盛りです。
麺も量が多いです。
「昔ながら」と言うのは、実は安易な名前ではありません。
当然、「今どきの塩ラーメン」は出来ません。
今あるもので勝負です。
あれやこれやとしている間に量が多くなりました。
そんなラーメンです。
そして、高齢の大将と女将さんが厨房であれこれやっていらっしゃいます。
そのやり取りに耳を傾けるので、待っている間は全く問題がありません。
自分がその年齢になった時の事を想像したりと、色々な事に想いを馳せます。
私だけの時間は贅沢に感じられます。
何もない日置、油谷は、追い立てられません。
店の営業時間等、色々と訊ねたのですが、会話が噛み合わなかったです。
しかし、こうした環境で食堂を経営されながら、ラーメンを蔑(ないがし)ろにされていない姿勢に心を撃たれました。
私もこの歳になって、ラーメンに対して思いがありますか。
そもそもこの歳まで生きられるのでしょうか。
いつぞや「三久ラーメン 小郡店」を「ふたりの桃源郷」に例えましたが、ここは、それをまさしく地で行っています。
店内のカレンダーには病院の診察時間が書かれています。

健康に留意をされ、長く続けて欲しいと願います。

住所:山口県長門市油谷後畑小田3723-1(Yahoo!地図
電話:0837-32-1246
営業時間:
定休日:
メニュー:昔ながらの醤油ラーメン(700円)
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