蕎麦しるべ 酔蕎庵(すいきょうあん) ちどり丸@山口県下松市 ☆☆ [山口県下松市]
店外
メニュー
冷やしたぬきらーめん
鳥南蛮あさりらーめん
「蕎麦しるべ 酔蕎庵 ちどり丸」。
長い屋号が面倒に感じます。
下松市にあるそば店で、本格なそれです。
見掛けはそうでもありませんが、入店をすると背筋がピンとなります。
下手をすると一見客はお断り、バブル頃のゴルフ場の様に、メンバーの紹介が必要な雰囲気です。
メニュー表には、そばを頂く心構えから酒の呑み方まで記してあります。
「そば」と書いては失礼かも知れません。
「蕎麦」にします。
とにかく蕎麦に対しての拘りが凄いです。
やはり、ここでは蕎麦を頂くべきなのかも知れません。
そうした蕎麦店がラーメンを提供をされていらっしゃるということで、妻とお伺いをしました。
冷やしたぬきらーめんと鳥南蛮あさりらーめんを注文をしました。
メニュー表には、「らーめんは多少時間がかかり、ばらばらの注文ならば更にかかります」と、注意書きがあります。
また、明朝体あり、ポップ体あり、太字の赤色ありのフォントに一貫性がありません。
少し説教に感じて面倒に感じて来ました。
やはり、ここでは蕎麦を頂くべきなのかも知れません。
少し待ちましたが、大した時間ではありません。
両方が一緒に出て来ました。
さすがです。
まずは冷やしたぬきらーめん。
スープは蕎麦汁で、醤油ラーメンのそれとは全く違います。
当然、冷たいです。
麺は細く、エッジが効いて歯応えがあります。
チャーシューの様な物は鳥でしょうか。
ラーメンに天かすで、たぬきらーめんなのでしょう。
一方の鳥南蛮あさりらーめん。
スープは恐らく冷やしたぬきらーめんと同様、蕎麦汁でしょう。
こちらは当然、暖かいです。
柚子の香りがします。
麺も同様でしょうが、暖かいスープの分、少しづつ軟らかくなります。
あさりは非常に小振りです。
総じて、どちらも美味しいラーメンでした。
いやはや、驚きました。
ラーメンでありながら蕎麦です。
しかし、蕎麦でありながらラーメンです。
まさしくシャーボです。
シャーボは、シャープペンシルとボールペンが一本になった筆記具で、私が小学生時代に流行りました。
「右に回すとシャープペンシル、左に回すとボールペン。シャーボと呼んでください。シャーボ」のフレーズは今でも頭の片隅に残っています。
現代で言うとハイブリッド、いえ、コラボになるのでしょうか。
いずれにせよ、そばとラーメンの融合で面白いです。
やはり、ここでは蕎麦を頂くべきなのかも知れませんが、ラーメンもありでした。
アプローチが斬新です。
しかも、冷たいのも暖かいものどちらも絶品です。
大将の腕の凄さと、ラーメンの多種多様さを感じます。
面倒に感じる雰囲気がありますが、蕎麦職人の作るラーメンを頂いてみて下さい。
住所:山口県下松市大手町二丁目1-5(Yahoo!地図)
電話:0833-43-5177
営業時間:午前11時半~午後3時、午後6時~午後10時
定休日:火曜
メニュー:冷やしたぬきらーめん・並(700円)、鳥南蛮あさりらーめん・並(700円)